フェイシャルマスク
下顎の成長に比べて上顎の成長が悪いために受け口になっているような症例は、フェイシャルマスクを使用して上顎の成長を促す矯正治療を行います。
フェイシャルマスク
主に上顎が成長する時期(7~13歳頃)の受け口(下顎前突・反対咬合)の治療に用いられます。この時期を逃すと余り効果はありません。
子供が成長していく中で、器官や機能は個々別々の発達をしていきます。
このグラフは、成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、各体の組織の発達・発育していく特徴を4つのパターンに分けてグラフ化したものです。(松尾保:新版小児保健医学、松尾保編、日本小児医事、出版社、東京、第5版、p10、1996より)
・神経系型(脳、脊髄、視覚器、頭径)
リズム感や体を動かすことの器用さを担う。出産直後から急激に発達し、4,5歳で成人の約80%にも達します。上顎の成長はこれに該当し、13歳程度までに成長の悪さを矯正治療で補って行かないと受け口(下顎前突)の治療はかなり難しくなります。