インプラント治療後のメンテナンスについて
インプラント治療をお考えの方は後のメンテナンスのことも充分考慮に入れて治療法を選んでください。
技術の進歩の恩恵を受けてインプラント治療がスムーズに行えるようになっても、術後の管理や食生活によって口の中の衛生状態(歯周病)や噛む力の不均衡(噛み合わせ、歯ぎしりなど)の基本的な治療なしには10年から20年それ以上にわたる良好なインプラントによる機能維持は保てません。
例えば、車は新車で買っても10年20年と同じ車を乗り継いで行くのは大変困難です。車検やメンテナンスは欠かすことができません。車であれば途中飽きてしまったら2年から3年、人によっては5年から10年で新しく新車を買い直すことも一般的です。インプラント治療も人工的な補綴物で補うことになりますのでそのメインテナンスは非常に大事になります。当院では25年以上良好に経過した症例も増えてきています。
現在自分で手術したインプラント体を上部構造を入れ補綴した後に撤去した症例は2例のみです。
1、補綴後15年 癌による放射線治療のため撤去 口腔がんの早期発見は当院にて
2、補綴後18年 ヘビースモーカーの患者で歯周病の進行(インプラント周囲炎)のため他院にて撤去